今回は、特別支援教育で行うソーシャルスキルトレーニングの要素を盛り込んだ授業で、自分の気持ちや相手の気持ちについて考える学習をしました。
はじめに、気持ちを表す言葉があること、言葉だけではなく表情でも気持ちを伝えることができることをおさえました。慣れない環境では自分の気持ちを言語化するのは難しいことですから、言葉に出せない時は、表情で伝える方法を使ってみましょう。表情クイズをして、先生が今どんな気持ちなのか?を考えてもらいました。
保護者の方のご協力をいただきながら、携帯のカメラで表情をパチリと写真に撮り、自分で確認します。
怒った顔、嬉しい顔、悲しい顔、困った顔で、目や眉毛や口の形に違いが出せているととっても上手!
次に、ロールプレイ学習を行いました。
トランプで神経衰弱をして遊んでいる様子を再現しています。
Aさんは、カードをなかなか当てられないことから、ちょっとしたズルを始めます。Bさんはたくさんカードを当てられるものの、Aさんの行動に困った様子で遊んでいます。
「ひっくり返したカードを相手に見せてない!」
「さっき、カードの場所を変えていたよ!」
子供達は気づいたことを発表してくれました。
「Aさんは、くやしいんだよ。カードが取れないから・・・」
「Bさんは、カードをいっぱい取れて嬉しい。だけど、Aさんがカードの場所を変えちゃったりして嫌な気持ち。」
ロールプレイ学習を通して客観的に場面を見ることで、それぞれの立場に立って気持ちを考えることができていました。相手の気持ちに気づく力や寄り添う力が育ってきている幼児さんたちでした。
頭ではわかっていても実際に遊んでいると、ちょっとしたことで友達と喧嘩をしてしまったり、自分勝手な行動から友達に嫌な思いをさせてしまったりすることがあると思います。こうした時に、周りの人の声かけでお互いの気持ちを確認しあったり、自分の行動について振り返ったりすることで、自分の気持ちや相手の気持ちを大切にする土台を日々築き上げている子ども達なのだなぁと感じました。
時間に追われる生活を過ごしている大人の方が多いと思いますが、仕事や子育てに奔走する親自身も、自分の気持ちを大切にできる時間をもてればハッピーですね♪
子どもたちを見習って、すこ〜しくらい我儘に、四方八方に興味関心の窓を開いて、一生懸命今を存分に楽しみたいものです😝