1/22の授業記録:算数「数の基礎〜ごっこあそび〜」

新年を迎え、参加希望者が増えてきました。

授業の前に、お隣の友達とのペア交流として、自己紹介としりとりあそびをしました。
どちらから話すか戸惑っている人や、どんどんしりとりをつなげている人や、様々です。
緊張気味のこどもたちも、少しずつ声が出るようになっていました。

今月は、入学を控えた年長児さんに合わせて、算数の授業を行いました。

数の基礎ということで、「数唱理解を深めること」「数の有用性に気づくこと」を目標に授業を構成しました。

はじめに「かずってなんだろう?」と問うと、

「数字!」「1、2、3から100まである」「数える」といった意見が子供達から出てきました。

普段の生活の中で、数える経験を積んでいるのでしょうね。ではすこ〜し難しい、どっちが多い?という数の比較のクイズを出題です。

「どっちの袋の飴玉が多いかな?」

なんとなく・・・でとりあえず手を挙げてもらうと、❶の袋が多いと思う人が5人、❷の袋が多いと思う人が8人と意見が分かれます。

ここは正確に数えて白黒はっきりさせたいですね!数えるって大事!!

数えることへの意欲が高まったところで、数える練習です。

具体物から抽象物へ、数える対象を移していきます。
その過程で、うまく数えるコツを気づく人もいます。

「正確にうまく数えるコツは?」と問うと、

・一つ一つ指で確認しながら数える
・真面目に数える!=(飛ばさないように端から順に数えるという意味)
・2、4、6、8、10で数える
・同じ種類のものをまとめて数える
・×印をつけて数える

といった内容が子供達から上がってきました。賢い!!

出てきたコツを生かしながら、1つだけポイントを追加させてもらいました♪
「10のまとまりを作って、囲んでおこう!」

そうして、先ほどのクイズの飴玉の数をみんなで数えました。
その結果は、❶49個、❷50個。
❷の方が1つ多いことがわかりました! すっきり解決です✨

数への理解が深まったところで、ごっこ遊びで数を使いこなしましょう♪

お買い物ごっこをすると知り、嬉しそうに自分のお金をハサミで切り分ける子供達です。

八百屋さん、パン屋さん、ケーキ屋さんの3つのお店で自由にお買い物ができます。

八百屋さんのお店の人をりりーふの卒業生(現在1年生)の男の子が手伝ってくれました。

八百屋さん=野菜1つにお金1枚
パン屋さん=パン1つにお金2枚
ケーキ屋さん=ケーキ1つにお金3枚

一人8枚のお金を持っているので、何をいくつ買うかを考えて、お買い物へ向かいます。

商品はどれもとても美味しそうなものばかりなので、どの子もしっかり見定めて商品選びをしていました😋

買い物を通して、店員さんとのコミュニケーションや買い物を通してお金を数えたり、残りのお金を計算したりといった算数の学習が、自然と行われていました。

ぜひ実生活で、本物のお買い物にも挑戦してみてもらいたいものです♪

電子決済やネット通販といったことが進み、生活が便利になる一方で、本来生活の中で養うことのできたはずの感覚が、意識して教えていかねば養えないものとなってしまっている側面があります。

「壊れたおもちゃがあった時、お子さんはどうしますか?」
新しいものを買うという答えしか出ない場合は、黄信号かもしれません。
「直す」「家にあるものでおもちゃを作ってみる」
そんなクリエイティブさ・柔軟さが、これからの時代を自分で切り拓く力の源となることでしょう。

親世代の人たちは、自身の子供時代を思い出し、面倒に思える体験や不自由と思える暮らしを、あえて我が子にさせてあげることが、自ら考え・工夫し・生活をより豊かにするための生きる知恵を授けることにつながるのではないかと私は思っています。

授業後のペアレンツタイム(雑談会)は、子育てでの苦労や悩みで話題は尽きませんが、今回は「我が子の成長と親自身の成長」をテーマに良いところに目を向けていただきました。